23.皮膚の検査について

検査

犬、猫の皮膚病でよく行う検査について説明します。

【櫛検査】歯の間隔が細かいステンレス製のノミ取り櫛を使って、毛を梳きます。
ノミがいれば、櫛の間に引っかかって取れます。
また被毛に産み付けられたシラミ、ハジラミの虫卵も見つけることができますが、虫眼鏡を使った方が見つけ易いです。

【毛検査】
毛を抜いて、顕微鏡下で観察します。
被毛についている、ダニなどの寄生体を見つけたり、毛の構造や毛根の状態を観察します。
遺伝性の病気やホルモンの病気などを調べるために行います。

【皮膚掻爬(物)検査】
金属製のスプーンのような鋭匙と呼ばれる器具またはメス刃などを使って、患部の皮膚表面を削り取ります。
これを、アルカリ性の溶液に浸してから顕微鏡を使って観察します。
寄生虫やカビを検出します。
患部の皮膚を削るため出血したり、動物が嫌がりますが、病気を診断するためですので、ご了承ください。
寄生虫を検出するために複数個所調べる場合も多いです。

【耳垢検査】
耳垢を採取して、顕微鏡で観察します。耳に寄生するダニ、酵母菌、細菌などを調べます。

【細胞診】
炎症性の患部で調べる場合が多いです。
顕微鏡で観察するためのガラスを患部の表面につけて採取したり、綿棒などで膿を拭ったりしたものをガラスに塗ったものを、顕微鏡で観察します。
炎症を引き起こす原因を調べます。

【培養検査】
患部に感染した微生物の特定や効果のある薬剤を選定するために行います。
結果が出るまでに時間がかかる場合もありますが、耐性菌などが増えているため、重要度の増している検査です。

【皮膚生検】
病変部の皮膚を一部切り取り、病理検査を行います。
採取する皮膚の大きさや病気の状態にもよりますが、局所麻酔から全身麻酔(手術)を行います。
また、複数個所採取する場合が多いです。
この検査を行わないと診断ができない病気が多いため、皮膚病検査の王道というべきものです。皮膚を採取したら、検査センターへ送って皮膚の病理組織の専門家が調べます。
そのため結果が得られるために時間が必要です。

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