食物有害反応(食餌アレルギー)と療法食について前述しました。
今回は、特定の栄養が不足して起こる皮膚病について解説いたします。
亜鉛は、体のいろいろな代謝に関わる元素ですが、特に細胞分裂に関わっています。
皮膚は、常に新しい細胞と入れ替わっている組織であるため、亜鉛が不足すると皮膚の新陳代謝が阻害されます。
犬種によっては、腸管からの亜鉛の吸収が弱いため、普通の食餌を食べていても不足するのがいます。
例えば、シベリアンハスキー、アラスカンマラミュートなどは有名です。
一方、食餌そのものに亜鉛が不足していたり、亜鉛の吸収を妨げる、カルシウムなどのミネラル類を過剰に含む食餌やサプリメント投与で結果的に不足してしまう場合もあります。
こちらは犬種に関係なく発症します。症状は、おもに顔や耳などの皮膚の赤みから始まって、やがて脱毛やカサブタ、フケなどが認められるようになります。
治療は、亜鉛を食餌に添加するか、吸収を妨げるミネラルを少なくした食餌に変更します。
飼い犬の健康を考えてオーダーメイドの食餌を与えている場合は、注意が必要です。そのため亜鉛を含む食餌を混ぜたり、亜鉛のサプリメントを添加するなどをして食餌を補ってあげることも必要です。
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